「逆境は成長の源泉」

 

何がどうだというワケではありませんが、これまで生きてきてわかったことがあります。それは、この世で己に降りかかる災いは、全部自分から出ているということです。
 
ともすれば何か不都合なことが起きると犯人探しをして、その相手を責めたり、恨んだりをするのでございます。が、心静かに考えてみれば、それらの災いの種は結局のところ、自分が蒔いたことに気づくのでございます。
 
ただ自分が傷つくのが嫌だから、損をするような気がして「自分が本当は悪い」と正直になれず、他人に責任を転嫁して、逃げているだけなのです。
 
こんな心の「自己正当化」の動きは、実のところ物心がついた頃から気づいているのでございますが、生きているうちに知恵がつき、平気で他人に責任転嫁をしては涼しい顔をして生きられるようになっているのです。
 
まったくもって、人間はなんという罪深い生き物なのだろうと、己の自己中心的な思考にヘドが出る思いでございますが、反省も束の間、ニワトリのごとくに「3歩」歩くうちに忘れてしまう浅はかさなのでございます。
 
それでもこうした「なんでも他人が悪いと自己正当化する」癖が、自分の生き方の中で完結しているうちは罪のないことですが、他人にその罪をなすりつけ、加えて金儲けの種にしている輩がいることは看過できません。
 
先頃沖縄の「糸満ハーレーのアヒル取り競争」に「動物虐待は許せない」と刑事告訴することを明らかにした動物愛護団体の女性がおりました。
 
この「糸満のアヒル取り競争」は、地域の伝統行事で歴史も古く、人々に親しまれ愛されてきました。
 
アヒルをスペインの闘牛のように「と殺」する訳でもなく、泳いで素手で捕まえるといったシンプルな催しでございます。
 
とても動物虐待とはいえず、かえってアヒルを捕まえようと必死に泳いで追いすがる参加者の姿が、人間の愚かさ、おかしみを醸し出し、人気となっているのでございます。
 
それを「動物愛護団体」と称する女性が横入りをしてきて「動物虐待だ、刑事告訴する」とメディアに発表したのでございますから、現地の糸満市では騒動となりました。
 
市役所に寄せられた市民の声の700件のうち、9割は「これまで通りの開催に賛成」で、「動物愛護団体の動きには否定的な意見」とのことでございます。
 
また糸満市の警察も、刑事告訴を「受理しない」方針とのことでございますので、バカ騒ぎはこれ以上広まることがないようなのは、何よりでございます。
 
ただ問題はこの手の…

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