「Red rocket”犬の男根”といわれた男の物語」

 

このところ、息子の結婚問題もあってか、親子の関係を考えさせられる出来事に遭遇しております。
 
知人の女性の息子は小学5年生です。小学校に入ってから同級生の友達の影響を受け、テレビゲームに嵌まるようになりました。
 
小学4年生になった頃、たっての願いを聞き入れ、一日2時間の約束でスマホを買い与えたのですが、次第にゲームに熱中し、2時間の約束は「もう少し、もう少しだけ」のオネダリにあって、3時間、4時間と延びていったのです。
 
無理矢理「約束が違う」とゲームを取り上げると「なら、明日から学校に行かない」とダダをこねる始末でした。
 
仕方なくスマホを与えると、朝まで眠らずゲームに没頭するようになったのです。
 
そして「今日は寝不足だから学校は休み」との我儘を言い出すようになりました。
 
今日だけだから、の息子の言葉を信じてそのまま一日休ませると、また数日後には「眠いから休む」と言い出したのです。
 
約束が違うじゃないの、と叱ると、それまで一度も見せたことのない憤怒の形相となって「ババア、うるせえんだよ」と悪態をつくのでした。
 
ご亭主にどうしたものかと事情を話して相談しようとも考えましたが、出張続きでまともに夫婦の会話もない中で、子供がゲーム狂いになっていることなど、とても打ち明けることなどできないと我慢をしました。
 
息子のゲーム熱はとどまるところを知らぬげとなって、気づいた時には一週間に学校に行くのは一、二度だけで、あとは完全に家の自室に引き籠り状態となっていったのです。
 
食事の時などもいくら居間の食卓に誘っても、部屋に籠ったままで鍵のかかった息子の部屋の前に食事を運んで置いておく有り様でした。
 
母親は、この先いったい息子はどうなってしまうのだろうかと心配が募り、夜も眠れぬままに朝を迎えることが珍しくなくなったのです。
 
ある日のことでした。その日、息子は一週間に一、二度のペースで通っていた学校から戻ってくると、急に「お風呂に入る」と言い出したのです。
 
それまでゲームに狂っていて、風呂に入ることもせず、入ってもせいぜい月に二、三度、それも烏の行水にも似た、アッという間の入浴でした。
 
ところがその日は違いました。4時間近くお風呂に入り、出てきません。お風呂場近くに行って耳を澄ましてみると、息子は鼻歌まじりで体を洗っている気配です。
 
どういう事情でそんなに…

 

 

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