AV新法が成立しました。新しい法律を作るなら、関係している多くの人々にヒアリングを行い、時間をかけて審議し、その上で成立させるものと考えておりましたのに、「成立」を目指す人たちは提案することを発表してから僅か2カ月余で成立させてしまったのです。
本当にアレヨアレヨという間でした。横から邪魔が入らないうちにやってしまえ、といったガード下のヤンキーの袋叩きのようなことが行われたのです。
何故それほど急いだのでしょうか。自らに正当性がなく、ボロが出ないうちにとの火事場泥棒のような感覚だったからです。
今回のAV新法によって、出演契約後1カ月間は撮影すらすることができなくなりました。
まったくの新人でAV出演が初めてということではなく、これまで何十本、何百本、何千本のAV作品に出演してきたベテラン女優さまにも、この規則を守ることが強いられることになったのです。
その上、撮影しても終了後4か月後でなければ作品を発表してはならない、との理不尽な規制をかけられております。
こんな人権無視の職業差別の法律が罷り通っていい訳がありませんが、その「いい訳がない」ことが現実に行われたのです。
例えばもし、あなたさまが何かの仕事をしようとして、契約を結んでも契約締結後1カ月間は仕事ができないと法律で決められたら、冗談じゃない、私の人生に口を出すなと怒り心頭に発せられるでしょう。
しかしながら民主主義社会ではありえない取り決めが、この日本で行われたのでございます。
今更慌てふためいても遅い、ならばどうしてもっと前にロビー活動をしなかったのだとのご批判がございましょうが、まさか良識の府である国会がこんな憲法違反の法律を通すことになるとは夢にも思わなかったのです。
付け加えれば、AV新法に反対するAV女優たちがコンタクトをとりましたが、国会のお偉い議員さまたちは「AV関係」というだけで聞く耳を持たず、我関せずとそしらぬフリをなされたのです。
オ〇ンコのことなら大好きで国会審議中でもスマホでエロ動画を見ている「先生はドスケベだけがなりたがり」のクセに、二重人格でございます。
AV新法問題が話題となって真っ先に反対のノロシを上げられたのは現役AV女優の皆さまです。
「私たちの職業選択と表現の自由を奪うな」と自らのSNSで声を上げています。
彼女たちの果敢な行動を見て改めて「AV業界はかくのごとき”自立した女性”であるAV女優のパフォーマンスで成立」していることを痛感いたしました。
まさしくAV女優は、この男性社会の高い壁に挑み、「女性の時代」を先駆ける戦士でございます。
AV業界にはAV女優のみならず、女性監督や女性プロデューサー、女性ADにカメラマン、スタイリスト、メイクアップアーティスト、SM女性緊縛師といったように、制作の様々な分野で活躍しているスタッフがいます。
そうしたAV業界に携わる女性たちがこぞって「AV新法」反対の声を上げていることは、実に頼もしい限りでございます。
彼女たちの奮闘ぶりに比べ、AV配信業者やAVメーカーは音無しの構えを見せております。
AV業界で最も利益を上げている受益者であるにもかかわらず、知らんぷりでございます。
聞けば「お上をこれ以上刺激してもロクなことにはならないから」というのです。
なんという腰抜けでしょうか。敵は外ばかりではなく、内にもいたのでございます…
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