「3年ぶりに再会した女性」

◆お知らせ◆
 毎週金曜日午後9時より
 村西とおるの聴くエッセイ artistspoken
  村西とおるが今、思っていることを、声でお届けいたします。
 「アーティストスポークン」で検索の上、アプリをダウンロードしてお楽しみくださいませ。
 
 
ウクライナのゼレンスキー大統領が日本の国会で演説いたしました。
 
EU各国やNATOの加盟国である米国議会の演説では「ウクライナはヨーロッパのEUやNATOと共にある」と各国に対し、経済制裁のみならずウクライナへのNATOによる上空のロシア軍、航空機の侵入禁止を求めたり、戦闘機や迎撃ミサイルの提供をと訴え、運命共同体のEU各国への注文は遠慮のないものとなりました。
 
が、ウクライナから遠く8000キロも離れた日本には「アジアの国では一番先にウクライナへの支援に声を上げたことに感謝する」などと、EUや米国議会に要求したものとは違い、控え目で礼儀正しいものであったように感じたのです。
 
特にEUや米国議会での演説の時と違い、日本の国会での演説は「襟のついた長袖の服」を着て、キチンとした礼節を守っていたことが印象的でした。
 
情けなかったのは、大統領が命がけで演説を行っている最中に林外務大臣閣下が、大あくびをなされたことです。
 
よくもこんな国難の一大事に「大あくび」ができたもんだと、その危機意識のなさに恐れ入ったのは手前ども一人ではありますまい。
 
「人間は緊張するとあくびが出る」との声もありましたが、何にでも屁理屈を言うもんだと呆れました。
 
岸田総理は前に決めた一億円の支援に続き、更に一億円をウクライナに提供することを決めましたが、自由主義社会の旗手として戦っているウクライナには、自由主義社会第2位の経済大国である我が国は、もっと大きな支援を表明してもよかったのではないかと考えました。
 
かつてクウェートがイラクに侵犯されし時には、一兆数千億円ものお金を「支援金」として出していながら、当のクウェート政府からは表立って感謝の言葉を言われることがありませんでしたが、今般のウクライナへの支援ではハッキリと目に見える形で日本の貢献を明示していただきたいものです。
 
テレビ出演した橋下徹氏は、「ウクライナだけを”ガンバレ、ガンバレ”の言葉だけで生贄にすることなく、NATOは何故ロシアのプーチンと交渉しないのか」と喚いておられましたが、全くもって見当違いも甚だしいと言わざるを得ません。
 
NATOの代表国であるフランスのマクロン大統領はウクライナでの戦争が始まって以来、プーチンと連日のように電話会談を行い、停戦の交渉をしているのですが、プーチンは頑としてウクライナの占領地区の割譲を求め、譲らないのでございます。
 
言うことを聞かなければ核戦争も辞さず、の狂気のプーチンに、一体どのような交渉をしろというのでしょうか。それは、一日は24時間では短いから30時間にしろ、と駄々をこねているようなもので、まともに通るような話ではありません。
 
お前の土地を問答無用に明け渡さないなら、辺り構わず無差別爆撃をして焼野原と化してやるという、確信的戦争犯罪人を相手に、どのような交渉の余地があるのか教えてもらいたいものでございます。
 
事の始まりはプーチンがウクライナを甘く見て、簡単に4、5日で落とせると領土への野心を持ったことです。
 
ボクシングの元世界チャンピオンであるクリチコ・キエフ市長は…

この続きは「まぐまぐ!」でお読みください…

この続きは「まぐまぐ!」でお読みください...