『「いくらでも嘘をつける女性」あっての男』

 

先週も申し上げましたが、このブログは毎日曜日の午後、近くのファミレスで書かせていただいています。
 
何故ファミレスかといいますと、格安の値段で長時間テーブルを占めていても文句を言われることがないからです。
 
相変わらずの手元不如意でございますので、恐縮ですが、いつも399円のドリンクバーで済まさせていただいています。
 
冷暖房も心地よく、適度に広い自分の空間を保つことができるファミレスは値段と共に手前どもにとっては最高の「応接室」となっております。
 
が、時々と申しますか、しばしばと申しましょうか、注文を間違ってしまうことがあるのです。ご案内のように最近のファミレスでの注文は、全てテーブル上に備え付けられているノート大のパソコン(タブレット)からすることになっています。
 
タブレットの画面から好きな料理を指で触れ、オーダーするのでございますが、時にドリンクバーでいいはずなのに別の料理を注文してしまう「事故」が起きるのでございます。
 
間違った、どうしよう、とアタフタしている間に、ファミレスの特徴的サービスである「スピード」で、断わりを入れる取り消しボタンを押すスキもなく、瞬く間に料理が運ばれてきて、テーブルの上に並べられるのでございます。
 
今週もその手違いを起こしてしまい、今こうして原稿用紙を埋めているテーブルの向こうに、意図せずに注文してしまったサーロインステーキピラフが鎮座してございます。
 
何故この料理を頼んでしまったのか、まったく不可解なのでございますが、指先が勝手に動いて、タブレットの画面から「サーロインステーキピラフ」を選んでしまったのでございます。
 
以前も同じような失敗を犯しまして、その時に運ばれてきたのは「お子様ミートスパゲティセット」でございました。シマッタ、注文を訂正しようと思い立ったこともございますが、ウエイトレスの女性は若い娘でございます。それも高校生の女子が多いのでございます。
 
何故わかっているかと申しますと、注文の品物を届けにきたり、隣のテーブルの皿やコップを片付けに来る都度にお声をかけ、当たり障りのない頻度で氏素性をうかがっているから、でございます。
 
こうして顔見知りになった若い女性に「間違って注文しました」と上訴するのはいかにもバツが悪く、よって訂正を申し出たことはこれまで一度もございません。
 
随分と無粋なことをいい齢をしてやっているものだ、と…

この続きは「まぐまぐ!」でお読みください…

この続きは「まぐまぐ!」でお読みください...