傍からは、大手を振って歩いているように見えるようでございますが、こう見えても随分と狭い世界を生きてございます。
何かあるとすぐ「アダルトのクセに」の鋭い矢が飛んでくる気配があるからでございます。
自重して生きていかなければならないな、と思うことは度々ありますが、道を歩いていると向こうから来た中年の男性が手前どもの顔を見て「アツ」と驚きの声を上げる場面に遭遇することもしばしばなのでございます。
何が「アッ」だ、チ〇ポを丸出しにして歩いているワケじゃないぞ、とのイラ立つ気持ちを持つのでございますが、先様は、よもやあの「駅弁男」と真昼間の大通りで遭遇するとは夢にも思われていなかったのでございましょう。
これが手前どもがAVの人間でなければ、多少知られた芸人でも、都会人のたしなみで、見てみないフリをして通り過ぎて行かれたのでございましょうが、なにせ「駅弁男」なのでございます。
都会人のたしなみなどとの気遣いは無用で、存分に好奇心を働かせて手前どもを眺めることができるのでした。
あの「駅弁男」、あの腰で何人のAV女優を駅弁にかけて歩いたのだろう、の視線が股間から腰にかけて突き刺さってくるのがわかります。
世間で知られた人間でも、すぐに下半身に興味が集中するのは、手前ども「駅弁稼業」ぐらいではないでしょうか。
願わくば、どんな持ちモノをしているのか確認してみたい、の野望もかすかに漂ってくる視線でございます。
男というのはしょうもないもので、すぐ自分の道具を他人の誰彼と比較してみたい、との性(さが)に燃えるのでございます。
これが下半身のセガレで商売しているAVの人間であれば尚のこと、興味は尽きないのでございましょう。
その昔、ディック・ミネさまという歌手がいました。NHK紅白歌合戦にも出場し、戦後の日本歌謡界で一世を風靡しました。
彼が歌う「夜霧のブルース」はカラオケでの十八番となっております。
男前の甘いマスクとハラワタに響く低音の魅力は、世の女性ファンを虜にして人気でございましたが、このディック・ミネさまはまた、芸能界一の巨根の持ち主と知られています。
興行先で一緒に風呂に入ったスタッフが隣の洗い場で熱湯を流すと「熱い、この野郎、何をするんだ」と怒鳴られたといいます。
ディック・ミネさまの自慢の極太極長のイチモツが、ブラリと垂れ下がって風呂場のタイルを舐めていたところに熱湯が流されてきてヤケドしたというワケです。
俗に言う「三本足の男」であったディック・ミネさまのイチモツを一度拝んでみたいと憧れていたのは男たちばかりではありませんでした。
女性ファンのみならず、同じ芸能界の多くの有名歌手や女優たちから熱いラブコールを受けたといいます。
美空ひばりさまが味を教えられてしまい、その後どんな男と恋華を咲かせても満たされず、終生恋焦がれられたという噂がまことしやかに囁かれたほどでございます。
かくのごとくに、世間一般の皆さまの巨根願望は強いのでございますが、時としてそれが手前どもに向けられるのでございます。
「すごいんでしょう」とさもスリコギ棒のごときワザモノを秘匿しているがごとくに尋ねられることがございます。無遠慮にです。
「いいえ、そんなことはありません、普通のサイズでございます」と正直に申し上げるのでございますが「謙虚なんですね」と深読みされるありさまです。
実際に自分の持ちモノが、他人さまと比べて標準以上だと思ったことは一度もないのでございますが、ビデオを通して映ると3割増しには大きく見えるようなのでございます。
以前、手前どもが出演している無修正ビデオを見た旧知の中国人…