「早漏なんですがどうしたらいいですか? のご質問について」

先週の木曜日、実話ナックルズ誌主催のイベントにゲストとして参加させていただきました。

場内は超満員で立ち見のお客さままでいらっしゃいました。

手前どもがステージに登壇して、お客さまに「何かご質問はございませんか」と問いかけましたら、前の方にお座りの30代と思しき男性が手を挙げられたのです。

「早漏なんですが、どうしたら防止できるでしょうか」とのご質問でした。

「早漏」はご本人にとってはせっかく美味しいお食事をいただけるのに、前菜だけでお腹いっぱいになってしまうような残念なことです。

他人にとっては笑い事でも、ご本人にとっては深刻な悩みです。

まず、このご質問にお答えすることに致しました。

どのようなお話をしたかについては後述いたしますが、その前に、何故ご質問をお受けすることにしたのか、について説明いたします。

手前どもはこうしたイベントでお話をさせていただく機会がある時には、お客さまとの言葉のキャッチボールを心掛けております。

漫才師や落語家、講談師でしたらその日のテーマや演題が決まっていて、期待していたお客さまに満足していただけることになるのですが、手前どものようなエロ事師が、伝統芸に裏打ちされた「実演」ではなく「話」だけでお客さまにお時間をいただくのは至難の業、でございます。

お話することはできても、特段にお話ししてお聞かせすることが何もないからです。

SEXなどはやってみるから楽しいだけで、人の自慢話など面白くもなんともないものです。

故に手前どもは、お客さまがお聞きになりたいこと、知りたいことをまずうけたまわり、それについてお答えするようにしております。

一方的に、なんの脈絡もなくエロ話をしても、それが必ずしもご来場いただいているお客さまがお聞きになりたい話とは限らないからです。

また、お話する手前どもの立場からしても、漫然と用意していた下ネタ話をしても、要領を得ないまま限られた持ち時間が終わってしまう、ということがございます。

一人でもいいから、この話を知りたい、聞きたい、というお客さまがおられると、そのお客さまに向かってお話をすることで自然と話にテンポができ、他のお客さまも巻き込まれて喝采を博す、ということになるのでございます。

ですから手前どもは、こうしたトークイベントにはあらかじめ話すテーマを決めずに、その時にご来場のお客さまからのご要望にお答えする形でお話に入っていくようにしております。

特に女性のお客さまがいらっしゃるときには、優先して女性のお客さまに話しかけさせていただいております。

女性のお客さまが手前どものような前科7犯、アメリカでの懲役求刑370年の過去を持つ「悍ましい人間」のイベントにご参加されるのは勇気がいることです。

その勇気に敬意を表し、特に女性のお客さまにお話しかけているのです。

何もご質問がない、というご年配の女性のお客さまには「この機会に、最初が”オ”で最後に”コ”がつく、あなたさまが大好きなモノを教えてください」とお願いします。

満員のお客さまの中、突然のご指名を受けて、顔を赤く染められるのでございますが「そうです、その通りです、オ〇ンコでなく”オシルコ”、で間違いありません」と申し上げると、ホッとしたような表情を見せられて大きく頷かれるのでございます。

以前、都内の高級住宅街に位置する会場でのことです。還暦を過ぎたばかりと思われる品のある、白髪のご婦人に「”中に出してもいいのよ、いっぱい、ナマを”とおっしゃってください」、とお願いしました。

あまりの突然の申し入れに、処女のような慄きと戸惑いを見せられたご婦人でございましたが、「大丈夫ですよ、”コーヒーカップの中にミルクを”という意味ですから」と申し上げました。

するとご婦人は覚悟を決められたご様子で「中に出してもいいのよ、いっぱい、ナマを」とおっしゃられたのです。

白い首筋を桃色に染められたのがとても印象的でした。

多分ご婦人はあの夜、何十年かぶりに自らが口にした「中に出してもいいのよ、いっぱい、ナマを」の言葉に興奮なされ、眠れぬままに朝を迎えられたに違いありません。ひょっとしたら女としては最後の言葉となったかもしれない惜別の思いを胸に、でございます。

いずれにしても、ご来場のお客さまとのコミュニケーション、掛け合いこそがああしたライブでの醍醐味、と心得ております。

さて最初の「早漏を防止する方法は?」のご質問に対するお答えでございます…

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