世の中に「度し難い」人間は手前どもぐらいか、と思っておりましたが、そこかしこに、この「度し難い」人間が見受けられる昨今でございます。
例えば浅草の浅草寺の仲見世通りに店を構えている商店の家賃のことでございます。
浅草寺はこの度仲見世通りの店舗を東京都から買い取ったことで、税金が新たにかかることから、店舗側に今までの16倍の家賃に引き上げをすることにしました。
これに対し、16倍とはいかにも乱暴だ、との反対の声が商店街側から上がって話題になった一件でございます。
16倍となると100万や200万の金額を超えるものになると思いきや、わずか30万円から40万円、とのことでございます。
これまでが2、3万円の破格の家賃であったからでございます。
年間、浅草寺には国内外から3000万人を超える観光客が参拝にやってきております。
あの仲見世通りは都内でも恵まれた超一等地でございます。
その恵まれた場所に店を構えて商売をするのに、家賃の30万円や40万円など、何ほどのことがございましょうか。
それを「反対」などとは、不届きな考えでございます。
40万円どころか、あの場所で商売ができるなら100万円の賃料を払っても惜しくない、という商売人はいくらでもいるはずでございます。
文句があるならそうしたヤル気のある人たちと、即、代わっていただいた方がよろしいのではないでしょうか。
これまで何度も仲見世通りに行ったことがあります。
あの通りで店を営んでいる商人たちの不愛想な接客にはほとほと呆れ果てたものでございます。
商品についての質問をすると、どうせ冷やかしで買わないんだろう、とばかりに、実にゾンザイな応接なのでございます。
何の努力もせずに、ただ店を開いているだけで、客がゾロゾロとやってきて商売になる、という夢のような立場が、ああした客を客とも思わぬ無礼な殿様商売を許してきたのでございましょう。
東京随一の観光地でありながら、お客を迎え入れる側の商人の性根があのように腐りきったものでは、何が伝統だ、というのでございます。
この際、既得権に胡坐をかいた仏頂面を一掃するためにも、日本の恥の象徴のようなあの仲見世通りの商店の大掃除を願いたいものでございます。
加えて気に入らないのが、あれほどの大勢の観光客が訪れる場所でありながら、ゴミ箱が全くといっていいほど見当たらないことでございます。
煎餅や饅頭といった食い物を売っているクセに、「仲見世通りでの食べ歩きは禁止」などとの貼り紙を出す始末でございます。
理由は、お店の中に食べ物を持ったまま入って来る客がいるから、とのことでございますが、そんな時は店主が注意をすればいいことでございます。
世界のどこの観光地に、国宝の境内でもあるまいし、野外の商店街で食べ物や飲み物を持ち歩いては困る、などという場所があるのでしょうか。
この仲見世通りの商店主たちの、いつから芽生えたのか知れませんが「特権意識」は困ったものでございます。
国の外国人観光客誘致政策のおかげで、棚からボタ餅でお客が増えたために、感謝の心を忘れ、観光客にクレームをつけ、不平不満だけは一人前の”おもてなし”という、なんとも日本一といっていいバチ当たりな商店街なのでございます。
先週土曜日の午後7時半からインターネットでの生放送「村西とおるのナイスですね!」をスタートいたしました。
ツイッターでもご覧になれますので機会がございましたら是非一度ご覧になってください。
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番組は手前どもにご相談がある、という女性をお招きして、そのお悩みにお答えする、という趣向でございます。
第1回目のご相談に御来訪くださいましたのは…