「あなたの知らない中国」

仕事で先週は、北京、上海に5日間の旅をしてまいりました。

何度も申し上げるようで恐縮ですが、中国でAVを撮って死刑になりに行っているワケではございません。

手前どもが中国に行く、と話をしますと、「もうこれで見納めか」と哀れんだ表情をする友人がおりますが、誤解はほどほどにしていただきたいのでございます。

AVのお仕事ではなく、別のお仕事で中国へ参っておるのでございます。

お前にAV以外のどんな仕事がある、の声が聞こえてまいりますが、あるのでございます。

まだ発表することができませんが、何年もの間、手掛けている仕事がございます。

ようやく中国の友人の協力を得てここにきて見通しがついてまいりました。

そこで、ここのところ中国に行く回数が増えて参っているという次第でございます。

どうせロクな仕事じゃないだろう、とのお言葉が、また聞こえてまいります。恐縮でございます。

大袈裟に申し上げれば日本を救うお仕事、でございます。加えて申し上げれば中国をも救うお仕事、でございます。

自分のこともままならないのに、日本や中国を救うなんぞ、よくそんな大きなことが言えたもんだ、とのお叱りの声がまたしても聞こえてまいります。

が、本当でございますから致し方ございません。ただ、中国側のパートナーもいることでございますので、手前どもの一存で公にできないだけでございます。

こんなことを書き連ねておりますと、村西は脳にデキモノでもできたのではないか、と本気で疑われそうでございますが、いたって大真面目、でございます。

手前どもは先月69歳となりました。

一昔前でいえばこの世からいつオサラバしてもおかしくない年齢でございます。

人間の寿命は、昔と比べ、今日では7掛けが妥当と言われております。

ですから、手前どもはまだ50歳の若さ、と考えるのが相当、といわれる寿命100年の時代を迎えておるのです。

69歳でも尚、中国大陸に飛んで夢を追いかけている自分を客観視できません。

自分の69歳という齢と、どう向き合っていいのか分からないのです。心の中はいつまでたっても18歳の青春を生きている高校生のままなのでございます。未熟者、です。

しかし、人間は50になっても60になっても、70、80になっても夢を見失うことなく追いかけ続けていれば、齢などに関係なく青春であることができるのでございます。

つい5年前に大病をして倒れるまでは元気イッパイで、自分はひょっとしたら不死身ではないのか、とさえ考えておりました。

病気のおかげで手前どもも当たり前に不死身ではないことが分かりましたが、気分はいまだに18歳のままでございます。

69歳の人間が、どのように考えて生きるべきなのか、、などは見当がつかないでおります。何をするにも齢のことを考えずに済ませてこられたからでしょうか、「やっぱり齢だ」などと考えたことが一度もないのです。

気がついたら69歳になっていただけ、で69歳になったからといって肉体的にも精神的にも不自由を感じることがないのです。

中国での仕事は20年前からの夢でございました。

中国では色々な仕事に挑戦してきましたが、正直なところ失敗と挫折の繰り返しで今日まで来た、といったところです。

が、失敗は成功の母、という言葉通りに、これまでの失敗の積み重ねがあってようやく山の頂が見えてきた、といった案配でございます。

持ってまわってグダグダと恐縮でございますが、人間いつまでたっても挑戦することが大切だ、ということを実感してございます。

正体を現さずに、壁の向こうからお話しているようで隔靴掻痒の感が否めないでしょうことは承知ですが、一つだけ申し上げれば、AVに限らず「エンターテイメントを通じて日本と中国に貢献するプロジェクト」でございます。

具体的に申し上げることができず、歯がゆい思いですが、「そういうこと」とご理解いただきたいのでございます。

一言付け加えさせていただければ、実現した暁には日本や中国の恵まれない人たちが救われるプロジェクトである、ということでございます。

大風呂敷でございますが、手前どもは本来は山師だと思います。

世間の人をアッと驚かせることが大好きなのでございます。

そのアッと驚かせるような、世界中で手前どもしかできないことに挑戦することを生き甲斐とする、頭のネジがハズレてしまった男でございます。

いい齢をして、とお笑いくださいませ、まだそんな夢みたいなことを考えて生きている大馬鹿者がいる、と笑っていただきたいのです。

しかし、そんな大馬鹿者であればこそ、できる仕事があるのでございます。

AVの草創期がそうでした。まだAVメーカーは性懲りもなく日活ロマンポルノの亜流の疑似FUCKをしていました。

しかし、こんなことをしていたら日活ロマンポルノの二の舞になってファンから見捨てられる、と唯一本番路線を突っ走りました。同業他社は、「そんなことをしたら潰される」と警察に密告する者までいました。

が、今日ではどうでしょう。日本のAVは世界を席巻しているのでございます。おかげで手前どもは前科7犯の勲章がつくことになったのでございますが、そんなことは名誉の向こう傷でございます。

また、かつてAVがビデオからDVDに時代が大きく変わった時に、世界に先駆けてAVのDVDを製作いたしました。

それも世界で誰も成すことがなかった片面2層の4時間16分の長時間AVのDVDでございます。

5タイトルを製作するのに製造費を入れて5億円が必要でした。パナソニックの大阪製造工場でDVDの盤を製造するのに1枚3800円かかりました。(現在では約40円)

定価5800円で販売するDVDの製造価格がその定価の6割強であっては採算が合うはずはございません。

それに4時間ものDVD作品の製作費を加えれば、まだDVDの再生機が全国に2万台も普及していない時代では、大赤字は見えていました。

DVDの製作、製造費の5億円は…

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