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大晦日の夜の紅白歌合戦を見ました。
子供の頃は家族揃ってNHKの歌番組を見ることが年の終わりの年中行事となっていました。
しかしながらこの頃では、テレビの前で家族が集まって団欒の刻を過ごすということがめっきり少なくなってきたように思います。
家族はそれぞれにスマホやPCを眺めながら思い思いのひとときを過ごす大晦日の夜でございます。
が、手前どもは相変わらずテレビの前に座って紅白を拝見しました。
毎月、自動引き落としされている「高額な」NHK受信料を、この機会に取り戻してやろう、という意気込みでございます。
既に生活から歌が消えて随分と経ちました。
全く意味不明な詞に心地良くないメロディーの曲を聞いても、なんの感動も浮かばないからでございます。
最近流行の歌を聞いても、こんな歌のどこが良くてテレビから流れているのだろう、と不思議なほどです。
それが証拠に数年も経てば、ヒット曲といっても、誰の口の端にも口ずさまれることがない曲ばかりでございます。
手前どもの若い頃のヒット曲は、と、年寄りじみたことを申し上げるつもりはございませんが、それでも申し上げれば、あの青春時代に聞いた舟木一夫さまの「高校三年生」や村田英雄さまの「王将」、春日八郎さまの「哀愁列車」など、今でもソラで3番目までキチンと歌えるのでございます。
60年近くの歳月を経ても、大衆に愛されて口ずさまれている歌こそが「流行歌」というのに相応しいと思うのですが、この10年のヒット曲の中にそんな曲がはたして何曲あるというのでしょうか。
歌は思い出に寄り添い、思い出は優しく語りかける、といいますが、語りかけてくる歌の喪失は、日本の心の喪失のように感じられて無念でなりません。
さてNHK紅白歌合戦でございます。巷で噂される芸能界のドン、バーニング周防社長さまがキャスティングを仕切る「周防さまに捧げる歌合戦」でございます、と同時に少年姦ジャニー喜多川さま率いるジャニーズ事務所のジャニタレが司会や番組出演の多くを占める「ジャニーズ学芸会」でもございました。
相も変わらぬ芸能界のドン2人に忖度した番組構成に、鼻白む思いでございます。それなら2人に受信料を丸ごと払ってもらいなさい、でございます。
まずどうして、でございます。中高年の星であられる天童よしみさまの出番が、どうしてあれほど早い時間帯であったのでしょうか。
中高年は夜遅くまで起きていることができないから、早い時間にサービス出演となったのだ、との言い訳は余計なお世話でございます。
夜も更けた頃の時間に颯爽と、あるいはその体形から威風堂々と現れて歌い上げてこそ、歌姫天童よしみさまの面目躍如たるものでございますのに、10代の若い歌手連に出番を挟まれての早い時間帯の出演は、よしみさま潰し、というものでございます。
1日5食を食し、美声を維持するための涙ぐましい努力の末のズン胴の体形をなんと心得る、若い世代にもよしみさまの歌を、は大きなお世話でございます。
来年こそはオオトリでご出演いただき、夜中に焼肉定食、の奮励努力の成果を目にモノ見せていただきたく切望する次第でございます。
それにしても、橋本マナミさまの夢遊病者を彷彿させる解釈不能の舞い踊りは、どういう了見からのものでしょうか。よからぬクスリを体に入れるとこうなります、の厚生省のPR活動の一環を見せられたようで、興ざめでございました。
郷ひろみさまを一瞥して感じたことは「老けたな」でございます。
かつてのパートナーであった松田聖子さまのメスで縦横無尽に作り込んだ変わらぬ若々しいお顔と比べ、その老けぶりが際立ってございました。
郷ひろみさまも、負けずにメスを入れた回数はハンパじゃない、との噂は聞き及んでおります。男の顔は履歴書、といいますが、郷ひろみさまのお顔にはその履歴書の片鱗をみることができないのも、郷ひろみさまが郷ひろみさまたる所以というものなのでございましょう。
嫉妬深くて、男を家の中に閉じ込めて一歩も外に出したくない、という女性がいます。「私だけを見ていて、他の誰も見て欲しくない、だから家の中でジッとしていて私の帰りを待っていて欲しい。私が外で稼いでくるから心配しないで」という独占欲にとらわれた女性でございます。
そうした女性とかかわりを持った男性は、まったくお気の毒としかいいようのない状況に追い込まれるのでございますが、水嶋ヒロさまなどはそのお一人でございます。
あれほど将来を嘱望された逸材でございましたのに、絢香さまにすっかり骨抜きにされて、今では生まれてきた赤ん坊と、家庭で「おさんどんの日々」を送られておられます。
まさしく絢香さまの作戦勝ち、独占欲の勝利、人並外れた嫉妬の賜物でございます。
絢香さまが勝ち誇ったように歌い上げるお姿を見ながら、げに恐ろしきは女妖怪よ、との感慨をもって見入ったのでございます。
鼻がダンゴ鼻でいくらあぐらをかいていても、心に沁みる歌を歌うことができればそれでいいのです、との歌手の存在の意義を高らかに歌い上げた「いきものがかり」さまでございました。
それにしても「ノド自慢大会」じゃあるまいし、なんであなたが美空ひばりさまの「川の流れのように」を、と違和感を持ったのは島津亜矢さまでございます。
可愛そうにひばりさまの歌を歌うタイプじゃないよ、持ち歌を歌わせてあげなさいよNHKの「周防さま命」のボンクラプロデューサーさまよ、でございます。
唐突ですが、吉田沙保里さまがカバちゃんそっくりになられているのにビックリしました。
AKBの出演ではNMBの山本彩さまが「紅白版総選挙」でセンターを仕留められました。
頭脳明晰で歌声も素晴らしく、歌唱力は抜群で、その伝わってくる人柄も、奥ゆかしさの中にも秘めた芯の強さを併せ持っていて、久しぶりに正統派アイドルの誕生に立ち会えたのでございました。
これまでのように指原ヤサグレ姉チャンがセンターを務めることが続いたならば、AKBビジネスモデルも風前の灯、となったのでございましたが、救世主がついに降臨したのでございます。
計算高くてチャッカリ屋の厚かましさが売りの指原さまの傍若無人の言動に眉をひそめて嫌悪感を抱いていたAKBファンにとっては、誠に福音となる出来事でございました。
豚もおだてりゃ木に登る、といいますが、その言葉を紅白の晴れ舞台で知らしめてくださったのが大竹しのぶさまでございました。
いかなる甘言をもって迫られても、それだけは許して、と拒んでこその大和撫子の節操でございましょうに、迫られれば誰にでも股を開いて挿入を許すごとき大竹しのぶさまの淫売根性は見上げたものでございました。
PPAPのピコ太郎さまが頻繁に画面に登場なされました。山口組の司忍組長の舎弟分を思わせるその風貌は、異様に感じられるものでございます。
彼の演じるPPAPの何が面白いのか、いまだに分かりません。テレビの前で喝采を叫んでいたのは山口組、神戸山口組に代表される、いまや絶滅危惧種と化したヤクザ稼業の皆さまと、おかげでパンチパーマが息を吹き返し、にわかの好景気に沸いている理容業界の人々ではなかったでしょうか。
かつてタモリさまが黒メガネでデビューした時も異形の人、との拒絶反応がありました。それを払拭したのがパンツ1枚となって演じたイグアナ芸でございます。
ピコ太郎さまもお茶の間の人気を確かなものにさせようとするなら、四つん這いになって尻の穴に打ち上げ花火を差し込まれ、喜悦の声を上げる様などをご披露なされるのが早道では、との考えが浮かんだのでございます。
紅白歌合戦での手前どもの一番のお気に入りは、高橋真梨子さまでございます。
「連れて行って、別れのない国へ」の「ごめんね」との心に刻む詞とともに真梨子さまの歌声にしばし時間の経つのも忘れて酔いしれたのでございます。
年が明けて1日、友人から電話がかかってきました。おめでとう、の挨拶と思いきや、昨晩の紅白を見ていて、数年前に奥方がおかした不倫を思い出して夫婦喧嘩になり、家を飛び出した、との報告でございます。
「ごめんね」の曲は、恋する男性を一夜の迷いで裏切った女性の懺悔の歌でございます。
よりにもよって年末に、日本中の不貞を働いた過去を持つ少なからずの女性の傷口に塩をスリ込むようなアコギな選曲を、罰当たりなNHKはしていたのでございます。
手前どもの女房ドノは、と横目でその表情を盗み見していましたところ、うっとりと「ごめんね」に聞き惚れておられました。
あの時に、この亭主と別れてどうしてあの男とそのまま添い遂げなかったのだろうか、との甘い思い出に浸られている様子がうかがえたのでございます。友人と違うところは、この寒い中を家を飛び出てウロツキ回るほどの体力と気力を持ち合わせていないことでございました。
女性陣のオオトリは、現在の日本の歌謡界においては、この人をおいていない、と思われる、石川さゆりさまでございます。
石川さゆりさまは、火の国・熊本の出身でございます。
石川さゆりさまの朗々と歌い上げる歌声を聞きながら、再建の道を歩みはじめた熊本城に思いを馳せました。
熊本城の前からは氷川きよしさまも実況中継で歌われておられました。
熊本城の再建は熊本再生のシンボルとなるものです。再建には相当の歳月がかかる、との声が聞こえてきます。
が、九州には昨年秋の博多での陥没事故の折、24時間の突貫工事の末に1週間で道路を復旧させ、さすがニッポン、と世界の人々を驚嘆せしめた「やればやれる」実績がございます。
慎重にゆっくりジックリと、のお役所仕事ではなく、総力を結集して、めげることなく熊本城を早く元の姿に戻していただきたいものでございます。
明治維新という偉業を成し遂げた明治の人々は、先行きの見えない不確実な状況の中で欧米の列強に伍する国の建設にまい進しました。
鉄道を通すことができないと思われていた東京から軽井沢の道に立ち塞がる碓氷峠を、明治の人たちは、つるはしとシャベルだけで、26ものトンネルと18もの橋を1年9カ月で築いたのでございます。
やれない理由を挙げるのではなく、やれる理由を見つけて果敢に挑戦する明治人の気骨を蘇らせていただきたいものです。
小学2年生の3学期の学童が書いたと思われるような陳腐な構成台本に沿って、誠になんのワクワクもドキドキも感じることのない、浅田真央さまの片足上げポーズのカメラワークに続いて、またしても「裏切りの紅白」が終了しました。
最後にタモリさまとマツコさまが演じられた老夫婦が、街頭がキラめく暗い夜道を寂しく寄り添って去っていく後ろ姿が、年末から新しい年を迎える人々の陰と陽の心象風景を表し、なんとも心を衝かれるシュールな出来栄えであったのではございました。
新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお付き合いの程、伏してお願い申し上げます。
4年前の6月末に大学病院の教授をはじめとする6人の医師団の皆さまから…