「40億円の窃盗に遭いました」

 
水原容疑者が380万円の保釈金で釈放されました。
 
37年前、米国ハワイの連邦裁判所での手前どもの場合は500万円の保釈金でございました。37年前とはいえ相当に高額な保釈金だったように思います。
 
当時は日本の金が米国に乱入し、ロックフェラーの高層ビルやハワイ・ワイキキビーチの名だたるホテルを買収する騒ぎを起こした「ジャパン・マネー」に対する反発もあって、それが手前どもにも影響したような気がします。
 
だって人を殺したワケでもなく、ただの「資格外活動」の「ビザ法違反の容疑」にすぎなかったのですから。
 
が、ご案内のように米国は苛烈な人種差別の国でございます。
 
最上位にあるのは白人、次に黒人、そしてメキシカン、と続き、日本人や東洋人は最下位の「イエローモンキー」の位置づけでございます。
 
そうした厳しい現実を知らない日本人は「日本人は名誉白人の扱いではないのか」とかつての南アフリカでの「特別扱い」を持ち出すのでございますが、現代においてそんなことは古証文に過ぎないのでございます。
 
何故、東洋人が最下位の人種差別を受けるかは、私たちの全身を鏡に映してみれば、即刻自明の理となるのではございます。
 
水原容疑者が法廷に出た際、足枷をかけられていたことが日本のメディアで話題となりましたが、米国では容疑者として捕えられると足首は勿論、手錠も当然のごとくにかけられることになります。
 
それも普通は前手錠ではなく、両手を後ろに回しての「後ろ手錠」でございます。
 
それだけ暴力的な容疑者が多く、両足首の枷ではとても安心できないということなのでしょう。水原容疑者は裁判所に出廷し、即保釈となりましたが、米国では一般的なことです。
 
殺人事件の容疑者でも、逮捕されて数日後には保釈金を積めば簡単に保釈されてしまうお国柄でございます。
 
米国の犯罪数は日本の数十倍に及びます。よって弁護士の数も人口比10倍以上の100万人が存在する、いわば「犯罪大国」でございます…