「自分の中にいる、もう一人の自分」

 

東京五輪の汚職で逮捕された高橋容疑者は、ベンツのマイバッハをはじめとして何台かの高級外車を所有しておられるのが、テレビで報道されていました。
 
かつて手前どもも高給外車を何台か所有しておりました。中には1億円のゴールドのロールスロイスなどもありましたが、すぐに飽きて手放したのです。
 
買ってはみたものの、自分の運転している姿を見ることが出来ないことに気づきました。
 
こんな高級車に乗っている自分を見ることができてこそ、虚栄心は満足するものでございますのに、見えていないなら何に乗っても同じこと、に思い至り、乗るのを止めたのでした。
 
もうこの頃では「何かを持っていること」で虚栄心を満たすことがなくなりました。
 
これも「全裸」で生きてきて、何か持っているモノで自分を大きく見せようということなど、チ〇ポ以外には何の足しにもならないことを学んだせいでございます。
 
よって、身の回りに大事にしているものなど、ご先祖さまを祀る仏壇以外、何もございません。
 
世間で言うところの「断捨離」など、必要ないのでございます。
 
趣味といってもとりたててコレといったものはなく、暇な時間があればただボーッとしているだけの人生でございますれば、裸一貫で朽ちていくのもお似合いではないか、と存じております。
 
以前、初めて会った男が一分も経たないうちに「私は東大卒です」と自分を誇ったことがございました。
 
「私の母親は塩屋崎のトウダイ出身だ」と返しましたが、世の中には「東大卒」にしがみついて生きている珍しい人間がいるものだと驚かされたのでございましたが、なにかの看板を持たなければ生きていけないというのも「一粒の麦」に過ぎない市井の人間の切ない「思い」なのでございましょう。
 
先日、中国で年に一度行われている「大学入試」の「高考(ガオカオ)について報道しているテレビ番組を見ました。
 
あの中国大陸で出世するには「有力」と言われる120校ほどの大学を卒業することが必要で、そのために毎年中国全土で多くの受験生が、寝る間を惜しんで受験勉強に凌ぎを削っているのでした。
 
今年は約1200万人の「高考」の受験生がいるとのことです。
 
家族の期待を背負い、一心不乱に受験勉強に励むその姿に「頑張って」と、胸が熱くなりました。
 
ある家庭の両親は…

 

この続きは「まぐまぐ!」でお読みください…

この続きは「まぐまぐ!」でお読みください...