「期待される人間のプライドとは」

 

リチウムイオン電池の開発で知られる吉野彰さまがノーベル化学賞を受賞なさいました。
 
年齢は手前どもと同じ71歳でございます。
 
同じ齢の人間が輝かしい栄光を手にされますと、なんだかこちらの方も励まされた気分になるのでございます。
 
夫の受賞を聞いた奥方は、「誇らしい気持ちです」と瞳を潤ませられました。
 
手前どももAVではノーベル賞級の駅弁や顔射、ハメ撮りといった「開発」をしてまいっておりますが、手前どもの女房ドノの評価は「恥しい、できることなら姿を隠して欲しい」でございます。
 
本来ならば、自身も出来心とはいえ立派にAV女優として活躍していた時代を経ているのですから「私も主人の伴走者です」と胸を張ってもいいのでございますが、女房ドノのプライドが許さないようなのでございます。
 
前科7犯、借金50億円、米国で懲役370年を求刑され、夫婦でAVに出演した男のどこが「誇らしい」のだ、と手厳しいのでございます。
 
「アンタはそうした過去が何やら自慢のようだけれど、普通の神経だったらとっくの昔に首を括ってこの世にオサラバしているぐらいに恥しいことなのよ。アンタのような人間を、人でなしって言うのよ、わかった?わかったら大人しくしていて頂戴よ、今更アンタに家族の皆は何も期待していないんだから。今に見ていろ、なんて張り切られても大迷惑なのよ、ただ静かにジッとしているのが、アンタにとっても家族にとっても一番いいことなのよ。お願いだからただ息をしているだけで満足して欲しいのよ」と女房ドノのご指導は尽きないのでございます。
 
吉野彰さまは「壁にぶつかってもすぐに諦めないことが研究者にとっては大切なことだ」と説かれております。
 
何度も何度も壁にぶつかっても(そのほとんどは自業自得の失敗でしたが)、ここで諦めたら死ぬしかないと這いつくばってノシ上がってきた手前どもには、心に響く言葉でございます。
 
また吉野彰さまはこうも申されました…

 

この続きは「まぐまぐ!」でお読みください...