事務所に行く途中に韓国文化院があります。
新宿通りに面した、外壁にガラスがはめ込まれたオシャレな外観の10階建てのビルです。
週末になると会館の前には日本人女性の長い行列ができます。
会館の中で開かれている催し物の参加者たちです。
どちらの姫君も上気したお顔をなされておられます。余程韓流には目がないのでございましょう。
会館の前には開かれるイベントのスケジュールとポスターが貼られてあります。
そのスケジュールを夢中になって手帳に書き写している女性たちの姿があります。
彼女たちにとって韓国への半導体規制の問題などはどうでもいい話なのでございます。
ただ憧れのスターを追い求めて、頭の中はそのことでいっぱいなのです。
どんな催しが行われているのかと看板を見てみますと、韓国の古典芸能や人気のテレビドラマの案内、話題の映画の試写会と韓国が誇るエンターテイメントが目白押しでございます。
ソウルにもこれと同じような日本大使館の公報文化院がございます。
が、果たしてソウルの公報文化院では日本の韓国文化会館で行われているような熱のこもったイベントが開催されているのでしょうか。
お役所仕事の象徴のような外務省のことでございますので、なんとも心許ない感は免れないのでございます。
なにせWTOで敗れた前科者なのでございますから。
我が家の女房ドノも朝から晩まで韓国尽くしでございます。
月々800円を支払えば見放題の韓流のサイトに釘付けとなってスマホでドップリ韓流に浸かる日々を過ごしております。
韓流をスマホで見ている時間は上機嫌で、この上もないほどに幸福な表情をしてご満悦です。
先日も恒例となっている夫婦喧嘩が起きました。
原因は忘れましたが、些細なことでございます。貧すれば鈍する、のくだらない諍いでございますが、女房ドノが喧嘩の最後に「もう、ムシャクシャするわ、こうなったら韓国旅行にでも行かなけりゃ気が晴れないわ」と申されたのでございます。
他に別の言いようもあろうかと思ったのでございますが、女房ドノはこれを機会に憧れの韓流スターに会いに韓国旅行に行くことを手前どもにアピールしようと目論んだのでございました。
このところの女房ドノの頭の中には、いかにして上手に韓国旅行に行くか、だけでイッパイのようなのでございます。
手前どもの古女房に限らず、日本女性の多くが韓流に入れあげている現実がございます。
人気の防弾少年団の日本でのコンサートでは、大きなドームでの開催でありながらチケットの入手が困難といわれております。
韓流のどこがいいのかと女房ドノに聞きますと、彼らは踊りも歌も演技も日本のアイドルと違い超一流だというのです。
韓国語もロクに理解できぬのに演技の上手下手がよくわかるものだと思うのですが、女房ドノにとって韓流スターは、もはや生き甲斐以上の「神の領域」の存在となっているようでございます。
ジャニーズの学芸会のような歌や踊りに飽き足らない女性たちにとって、鍛え抜かれた韓流スターのソレは、もはや半導体どころではない生き甲斐そのものでございます。
こうした韓流の徹底したエンターテイメント戦略を知るにつれ、日本のつたなさがなんとも気にかかるのでございます。
たとえば、WTOでの韓国の攻勢を受けて、本当に日本はシッカリと主張をすることができるのだろうか、と心配でございます。
テレビのレポーターが…
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