◆本日深夜0:12~テレビ大阪「わざわざ言うテレビ」ご笑覧いただければ幸甚でございます。
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ザマァみやがれ、久しぶりにそんな小気味のいい言葉が口から飛び出しました。
自分自身に向かって吐いた言葉ではありません。
小池百合子さまが新都知事に当選なされて、つい口から飛び出たセリフでございます。
自民も公明も民進党をはじめとする野党勢力も、束になっても小池百合子さまの「崖から飛び降りる」には勝てなかったのでございます。
既得権益や権力にしがみつく輩を蹴散らしたことは実に痛快でございます。
特に自民党本部や東京都連は選挙の結果をどう受け止めたのでありましょうか。
都政に吹く風をしっかり受け止めることができずに、のこの度の惨敗ぶりでございます。
石原慎太郎さまの長男坊であることでしか、なんの能力もない能無しであることを明らかにした石原伸晃都連会長。
小池選対の鮮やかな「小池劇場」ぶりに比べて選挙戦術は小学校の級長選挙レベルの稚拙さ、それゆえに負けたにもかかわらず、敗れてもなおまだ「小池百合子は自民党員ではない」と大見栄を切っているボンクラを見て、大タヌキの玉袋を口に含んだ後のように、開いた口が塞がりません。
また自民党都連の言いなりになって安倍総理の増田候補応援ビデオメッセージを流した総理官邸の政局の見る目のなさにあきれるばかりでございます。
自民党支持者の52%が小池百合子さまに入れた現実をどう理解しているのでありましょうか。
こんな情報収取能力の欠如と政局判断能力のなさで、これから先安倍総理官邸が内外の政局を狙っていくかと思うと、本当に大丈夫か、と心配でならないのでございます。
火炙りになることがなかった小池ジャンヌ・ダルクは、次にはどんな戦いを都政に挑んでいくのでありましょうか。
石原自民党都連会長は責任を取って辞任することになるのは免れません。
問題は都議会のガン、黒幕、現代のワルの越後屋と言われる内田茂都連幹事長でございます。
この「おヌシもワルだのう、内田屋」、これからどんな悪巧みをもって小池新都知事とのバトルを繰り広げることになるのでありましょうか。
果たして来年の都議会選挙には小池新党が立ち上がり、都議会のブラック・ボックスを粉砕することになるか、争点はこれからでございます。
それにしても鳥越さま、でございます。
一方のライバルの増田さまは今後メディアや政治の現場で活躍する場も残されたのでございますが、このドスケベ、マダラボケオヤジの明日はあるのでありましょうか。
このひょうきん者はこの度の立候補でなにか得るものがあったのでありましょうか。
あったとすれば、王様は裸の王様だ、のエピソードのように、自分は裸の王様だったのだ、ということを知ったことではないでしょうか。
都知事選挙であるのにもかかわらず、この「淫行ジジイ」は「反原発」「反安保法案」を公的に掲げられたのでございます。
近年稀にみるオメデタイ候補者でございます。
卓球のゲームにサッカーのルールを持ち込んできたようなこのひょうきん者を候補者に担ぎ上げた野党も、その正体が徐々に明らかになってさぞかし地団太を踏む思いであったのではないでしょうか。
選挙中に「私は他の誰よりも人の話を聞く耳を持っているんです」とマイクを持って訴えていた反原発ジジイでございますが、「週刊文春」誌上で、嫌がる女子大生に問答無用とばかりに淫行を働いたことが暴露されたその実体は「人の話を聞かないエロオヤジ」だったのでございます。
まるでコメディでございます。
タダ働きどころか無駄に働いたばっかりに、満身創痍となったそのあられもない姿を見て、東京都民は「天網恢恢疎にして漏らさず」の真理を改めて知らされた思いでございます。
小池百合子さまの新都知事を心から祝うとともに、あんな人間が都知事になっていいのか、の「恥知らず」が落選したことは二重の喜びでございます。
1976年、ビクターのVHS方式が発表されました。
今日に続く家庭用ビデオ機器時代の幕開けです。
続いてソニーがベータマックスを発表し、「ビクター対ソニー」のビデオ機器の覇権争いの火蓋が切られたのです。
勝敗の命運は市場が握っていました。
市場を制覇するのは「流通」です。
この時代の家電流通の王者は松下幸之助率いる松下電器でした。
ビクターとソニーは互いに松下電器を自分の勢力に引き入れようと懸命な駆け引きを繰り広げていました。
ソニーの盛田昭夫氏は自信がありました。松下幸之助とは個人的に親しい関係にあったからです。
自分を信頼して好いてくれている松下幸之助さんであれば、きっと自分のところのベータ方式を採用してくれる、との自信でした。
盛田昭夫さまの側近は、その自信に不安を持っていました。
商売は友情や信義などで決めるものではないことを知っていたからです。
松下幸之助が最終的にVHSとベータマックス方式のどちらを選ぶかでビデオ機器業界の命運が決まります。
業界は固唾を呑んで松下幸之助の「決断」を見守りました。
そして、松下幸之助が選んだのはビクターのVHS方式でした。
これでVHSの勝利は明らかとなり、ソニーもVHS方式を採用するかに見えましたが、盛田さまはベータ方式を撤退することなく、今後は敢然としてVHS方式に勝負を挑むことを宣言したのでした。
ビクターのVHS方式を松下電器が採用した時期からしばらくして、手前どもの知人を介してビクターの常務と称する人間が面会を申し込んできました。
歌舞伎町の小さな喫茶店で紹介者の知人と手前どもと「ビクターの常務」を自称する50代の白髪の紳士と会いました。
紳士は面談するなり喫茶店のテーブルの上に「紙袋」を置きました。
「どうぞ、これをお受け取りください」と紳士は辺りを覗いながら、伏し目がちに頭を下げました。
中を改めますと聖徳太子の1千万円のブロックが2個入っていました。
紙袋の中の聖徳太子のブロックの意味は分かっていました。
これで裏ビデオを2作品作って欲しい、というのです。
予め打診があった時は、そんなことを天下のビクターの常務ともあろう人間が頼んでくるのだろうか、と半信半疑でした。
面白い、2千万円払ってくれるなら作ってやってもいいと、間に入った知人に伝えました。
すると本当に常務が紙袋を持って現れた、という次第です。
それから3週間ほど経って約束どおりに30分程度の裏ビデオを制作しました。
同じ歌舞伎町の喫茶店にやって来た「ビクターの常務」は手前どもが渡した裏ビデオのマスターテープが2本入った紙袋を抱きかかえ、うやうやしく上半身を90度に曲げて挨拶をし、去って行きました。
その後手前どもの制作した裏ビデオはどういう訳かビクターではなく松下電器に渡りました。
仲介役を果たした知人によれば、ビクターの常務はVHS方式に参加をしてくれた松下電器に恩義を感じていたからだ、というのです。
あの時、松下電器がビクターのVHS方式に参加していなかったならば、今頃はVHS方式は露と消えていたに違いないというのです。
松下電器はこの裏ビデオをコピーして全国の販社にバラ撒きました。
今日のように「コンプライアンス」が幅をきかせている時代では考えられない果敢な行動です。
松下電器の販社はこれらの裏ビデオを電気店に提供し、電気店は顧客に、ビデオデッキ1台を購入してくれたら2本の裏ビデオをオマケで付ける、販売戦略を行いました。
これによってVHS方式とベータ方式のどちらを買うかに迷っていた顧客は大量にVHS方式を選択することになり、VHS方式対ベータ方式の苛烈な戦いはVHS方式に軍配が上がることになったのです。
しかし、し烈な戦いによって販社に犠牲者が出ました。
手前どもの記憶では、八王子の松下電器の営業所長と、仙台の松下電器の営業所長が「裏ビデオ」頒布した罪で警察の摘発を受け、顔写真入りで大々的に全国紙の三面記事を飾ったのです。
会社のためなら名誉も名前もいらない、という株式会社ニッポンのサムライが健在であった時代でした。
今日の株式会社ニッポン、に足りないものはなんでしょうか…