「ダム底に身を投げねばならなかった、あの瞬間」

◆7月4日放送 BSスカパー「BAZOOKA!!!」#171
http://www.bs-sptv.com/bazooka/

高島礼子さまの会見を見ました。

大バカ亭主のために出演CMは停止の憂き目にあい、これから先の女優活動も真っ暗闇となられての辛いお立場にありながら、テレビカメラの前に立たれたのでございます。

泣くに泣けない、涙にならない悲しみ、というのは、あんなご様子を言うのでありましょうか。

見ていて礼子さまがお可哀想で、いたたまれない気持ちとなりました。

日本全国200万人の前科者諸君も、同じ思いを持たれたのではないでしょうか。

37年前ほどでございます。ビニ本の帝王、と呼称されて警察から全国指名手配となり、6カ月ほど逃げ回っておりました。

挙句、逮捕されて裁判にかけられたのでございます。

裁判の日、証人席に手前どもの女房ドノが立ちました。その後ろ姿の背中がブルブルと震えているのが見えました。

彼女は地方新聞を経営する父親と教職に就いている兄姉、の厳格な家庭に育ちました。

まさか結婚した男が法を犯したお白洲に引きずり出され、自分がその妻という立場で情状酌量の証人に立つとは、露ほども考えたことはなかったでありましょう。

今、現実に起きていることは、彼女にとっては悪夢以外のなにものでもなかったはずです。

証人尋問を終えて、自分の席にかえってくる彼女の足がまだガタガタと震えていました。

顔面は蒼白で今にも倒れそうです。なんと罪深いことをしたのか、と心の底から申し訳なく思いました。

このことが原因となり、彼女とは離婚しました。手前どもにとっては2度目の離婚でした。

最初の離婚は妻に別の男性が現れたことでの協議離婚でした。

それぞれに言い分があって、離婚の傷もそれほど深いものではありませんでした。

が、この2度目の離婚では全く彼女には非がありませんでした。

信じていた夫が、非合法の商売に手を染めて、お縄頂戴となり、テレビや新聞で報道されるに至っては、彼女の苦しみと悲しみは、身の置き所もないほどであったでありましょう。

結果、離婚となったのでございますが、彼女のことは今でも申し訳なく思っています。

彼女のことを思い出すと、心の奥が疼きます。

震えていた背中、足、が目に焼きついていて、昨日のことのように思い出されます。

一人の女性の人生を不幸にしてしまった自分が許せません。

彼女はあの時、妊娠していました。別れたことで子供を産むことをやめてしまいました。

手前どもは罪深き、人を殺した人間です。きっとこのことは、あの世に行っても許されることなく、神様からお裁きを受けるに違いありません。

彼女のことは、別れて37年経っていますが、忘れられずに思い出すのです。本当に、自分はなんという阿保だと、どれほど罵倒したかしれません。

高島礼子さまの悲しみに沈んだお姿を見て、37年前に地獄に突き落としてしまった女性(ひと)を思い出し、あの時の我が妻もあのようであっただろう、と思うと切ない気持ちとなりました。

あの時死ぬほどの、いや死んでしましたいと思ったに違いない辛い思いをさせた彼女のことを今でも思い出します。

どんな運の悪さに遭遇しても、あんな風に一人の女性を、人間を悲しませた人でなしの自分であれば、この程度の罰を受けても当然だ、といつも受け入れて「運の悪さ」を恨むことはありませんでした。

すべては因果応報と、彼女に対しての裏切り、ひどい仕打ちを思い出して「神頼み」の自分勝手なご都合主義を戒めます。

時間が味方をしてくれる、という考えがありますが、このことに関しては全く逆です。

時間が経つにつれ、彼女への罪の思いが年々重くなっていくのです。

時間は味方、どころか、真綿で首を締めあげられるような苦しみにあえいでいます。

高島礼子さまには月並みな言い方をするようですが、運悪く交通事故にでもあったと思われて、一日も早い再起を期待したいのでございます。

結婚生活も20年近くに及んで、悔やんでも悔やみきれない長き歳月となりましたが、あんなワルとは知らずに一緒の墓に入らずにすんだと思えば、この度のことも諦めもつくというものでございます。

高島礼子さまは努々そんなことはない、と信じるものでございますが、通常はパートナーがシャブ中であれば相手もまたシャブに汚染されている、というのが一般的でございます。

酒井法子さまのケースがそうであったように、でございます。

あの酒井法子さまが、なにが悲しくてシャブなんぞに手を出されたのか、を人々は首を捻られたのでございましたが、多くのパートナー女性の場合、最初からシャブと知っていて楽しむようになるといったケースは稀でございます。

シャブの味をしめさせようとするパートナーの男は、はじめは女性に内緒でコッソリ膣内に覚醒剤の小片を侵入させるのでございます。

薬の効果で膣内はこれまでにないほどに敏感となり、ペ〇スの一突き一突きで、えも言われぬほどの快感が膣奥から湧き上がるのでございます。

それはこれまでSEXで感じた快感の100倍といったほどのものでございます。

まさしくこの世にこんなエクスタシーがあったか、と目をむくほどのものでございます。

パートナー女性から私の膣の中に何を入れたのか、と問われて正直に「シャブだよ」と答える愚かな男はいません。

言えばいくら快感に身も心も奪われたといっても、この初期的段階では理性が勝っています。

そんな非合法なものに手を染めるわけにはいかない、と次回からは拒絶されることになるからです。

「ちょっとした媚薬だよ、変なもんじゃないから心配しないで」と言い逃れをして安心させるのでございます。

1回から2回、3回と続けますと膣壁の粘膜も徐々に麻痺してしまいます。

最初の時の量では、期待される快感を手に入れることがままならなくなるのでございます。

必然的に量が増えてまいります。

その頃にはせっかく手に入れた、めくるめく快感をもう一度と、量が増えることへの罪悪感は消え失せています。

そして膣だけでは飽き足らず、同時にア〇ルの中にも覚醒剤の小片を侵入させることになるのでございます。

こうなれば立派なシャブ中患者でございます。

シャブ無しでは夜の営みが成立しない体になってしまっております。

この時点では、自分が狂うほどにほしがっているものの正体がなんであるか知ることになっても、体と心が中毒になってしまっていて欲しがり続けることを止めることはできません。

そして、最初は膣やア〇ルで自制的に楽しんでいたものの、すっかり罪の意識がなくなり、炙りや注射で体に入れて楽しむようになっています。

法を犯し、逮捕されることになったら、社会的にも大きな罰や制裁を受けることになるのがわかっているのに、どうしてやめることができないのでしょうか。

覚醒剤中毒は水分が切れて喉が渇くようなもので、覚醒剤という「水」を体に入れないと、いてもたってもいられぬほどに我慢ができないのでございます。

覚醒剤中毒患者がやめられないのはSEXの快感がすごいからだ、という見方がありますが、それは間違った認識です。

すごく感じる、というのは確かにその通りですが、そうした「すごい」感じ、というのは最初の頃だけでございます。

何十回もやっているうちに、感度は鈍くなり、最初の時のような「すごい」快感を味わうことは二度とありません。

量を増やして「夢をもう一度」と挑戦するのでございますが、二度とかなわぬ夢となっております。

そして、恐ろしいのは、快感を得るため、ではなく覚醒剤を体に入れていないと精神が落ち着かず、不安に駆られイライラが募ることでございます。

自分が自分でない幻聴や幻覚に襲われて悩むことになります。

快感、を手に入れるためでなく、覚醒剤特有の後遺症である「理由のない心の動揺」から、落ち着いた心を取り戻すために覚醒剤を手に入れ続けることになるのでございます。

こうして、目的と結果が完全に逆転現象となるのでございます。

覚醒剤の後遺症の中でも最も大きく精神に及ぼすのは「猜疑心」でございます。

誰彼の見境いなく、人を信じることができなくなるのでございます。

親しい人、愛する人を見ても、あの人間は私を裏切ろうとしている、私の悪口を言っている、と人を信じることができなくなります。

覚醒剤犯が逮捕される原因になるのは、大概の場合は密告です。

この密告、は善意の第三者からなされるものではなく、覚醒剤を楽しんでいた仲間同士の密告が少なくありません。たとえば女性がパートナーだった男性のことを「どこそこで誰々とクスリをやっている」と密告してくるのでございます。

パートナーだった男の、他の女性との浮気を許せないための密告でございます。

「あんな世界一気持ちいいことを、他の女とやっている」ことがどうしても受け入れることができない女性の恨み、でございます。

逮捕されてしまえば取り調べを受けて警察の留置所に入っている間は、その「世界一気持ちいいこと」を「他の女とやる」ことはできないはず、の安心感でございます。

こうした男と女の関係のみならず、覚醒剤逮捕の原因となる密告は、覚醒剤患者同士の仲間割れや心の崩壊によるものであることを考えれば、改めて覚醒剤の、心をむしばむ恐ろしさに思い至るのでございます。

小池百合子さまが都知事選に立候補を表明されました。

崖から飛び降りるつもりで、の女の決断でございます。

へっぴり腰の男どもを横目に…

この続きは「まぐまぐ!」でお読みください...
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